シャーマン・クラブ対地雷戦車 Step.11 足回りの汚し他
足回りの汚し
足回りを汚していきます。使うのはモデルカステンのミリタリーピグメント。カラーはプラスターライクをメインにブリックタイプを少々とコンクリートタイプはさらに少々です。これをアクリル溶剤で溶いて塗りつけます。
これが乾いた状態です。そのままではなかなか乾かないので、ドライヤーを当ててやります。するとあっと言う間に真っ白になります。
塗装ブースの中で堅めの筆を柄ってごしごしと落としてやります。粉を吸うと健康に悪いので、マスクは必須ですね。実際に血中酸素濃度が下がってしまったことがあるので要注意です。
溶剤を所々に垂らしてぼかしや輪染みを作ります。この汚らしい感じがいいですね。
仕上がってみて少し赤みが足りない感じです。ブリックライクの使用量が足りませんでしたね。まぁ、ノルマンディの海岸は白い砂浜ですからこれで良しとします。
地雷処理装置のローラーの取り付け
ローラーの取り付けをこの段階まで遅らせたのはチェーンが絡まるのがいやだったからです。でもこれが良くありませんでした。
実はアームの先端が少しゆがんでいたのですが、レジンパーツは瞬着で簡単にくっつくので接着の時に押さえ込めば大丈夫とたかをくくっていたのです。
ところがレジン同士は実によく付くのですが、塗装をしてあるとそれはもう大変です。よく考えれば当たり前なのですが、うっかりしていました。
結局接着にはかなり苦労しまして、すったもんだした末に、ローラーの基部はご覧の様に塗装のし直し。さらにはチェーンのいくつかは絡まってほどけなくなってしまいました。これはかなり凹みます・・・
小物の取り付け
砲塔に付ける小物を作ります。まずは機関銃のキャリバー50です。この機関銃は他社のシャーマン戦車に付属するキャリバー50とはレベルが違います。放熱の穴はちゃんと抜けていますし、銃身についたハンドルもちゃんとモールドされています(中央部が太くなっています!!)。実はこれ単品でも販売されており、2機セットで1050円もする代物です。豪勢ですね。
ペリスコープはクリアパーツが入っているので、窓の部分をマスキングして、銀色を下塗りとして塗った上にオリーブドラブを塗りました。英軍は戦車の外装は自国のカラーに塗り替えていますが、ペリスコープや先ほどのキャリバー50の弾薬箱などの装備品は米軍と同じ物を使ったので米軍色のオリーブドラブです。
ここまで拡大して見ると、クリアパーツを使った事による違いが分かりますね。でも肉眼では窓の部分をツヤ有りの黒で塗ってもたぶん同じに見えます。
つづく
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コメント
根生さん
こんにちは。
窓部分に銀色を下塗りしたがツヤ有り黒でも多分同じとのお考えですが、そのとおりで、その方が実物に近いかと思います。
土浦駐屯地に展示されている車両のペリスコープを見た事がありますが、窓の部分は黒かったです。
近付いて窓を覗いて見ると、おぼろげに車内の様子が見えました。
ペリスコープを通して逆に車内を見ていたので、車内が暗いため黒く見えていた訳です。
こんな感じです。
http://data3.primeportal.net/tanks/dmitry_kiyatkin/king_tiger/images/king_tiger_08_of_37.jpg
大戦中の米軍のペリスコープの反射体は鏡ではなくプリズムで、プリズムを内蔵するヘッド部分だけ交換出来るようになっていたそうです。
投稿: tomboy07 | 2012年5月20日 (日) 10時44分
tomboy07さん、こんにちは。
なるほど、中から使途が見えると言うことは外から中も見えるわけで、ペリスコープの窓から見えるのは暗い車内ってわけですね。それならば黒で塗るってのは正解ですよね。クリアパーツの場合は分厚いプリズムの感じを出すために、窓部分を残して真っ黒に塗ってから外を塗るのがいいかもしれませんね。今度やってみます。
投稿: 根生 | 2012年5月20日 (日) 21時01分